平面直角座標系1〜19系の早見表

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平面直角座標系1〜19系の早見表——原点・適用地域・Auto判定の使い方

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測量成果書や建築確認申請書に記載されている X/Y 座標(メートル単位) は、「平面直角座標系」の値です。日本全国を 19 の系(ゾーン)に分けてそれぞれ原点を設け、ガウス・クリューゲル投影によって緯度経度をメートル座標に変換しています。

GeoConverterPro では、緯度経度 ↔ 平面直角座標の変換に 系番号の選択または Auto 判定が必要です。この記事では、全 19 系の原点・適用地域の早見表と、系番号の選び方を整理します。


平面直角座標系1〜19系の適用範囲
平面直角座標系1〜19系の適用範囲(拡大1)

平面直角座標系1〜19系の適用範囲(拡大2)

平面直角座標系1〜19系の適用範囲(拡大3)

全19系 原点・適用地域 早見表

原点緯度 原点経度 主な適用地域
第1系 33°00′ 129°30′ 長崎県、鹿児島県(奄美大島を除く離島)
第2系 33°00′ 131°00′ 福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県(本土)
第3系 36°00′ 132°10′ 山口県、島根県、広島県
第4系 33°00′ 134°20′ 香川県、愛媛県、徳島県、高知県
第5系 36°00′ 134°20′ 兵庫県(但馬・播磨)、鳥取県、岡山県
第6系 36°00′ 136°00′ 京都府、大阪府、兵庫県(摂津・丹波)、福井県、滋賀県、三重県、奈良県
第7系 36°00′ 137°10′ 石川県、富山県、岐阜県、愛知県
第8系 36°00′ 138°30′ 新潟県、長野県、山梨県、静岡県(一部)
第9系 36°00′ 139°50′ 東京都(本土)、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、福島県(一部)、宮城県(一部)
第10系 40°00′ 140°50′ 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県
第11系 44°00′ 140°15′ 北海道(渡島・胆振・後志・檜山・日高)
第12系 44°00′ 142°15′ 北海道(空知・上川・留萌・宗谷・オホーツク・日高一部)
第13系 44°00′ 144°15′ 北海道(十勝・釧路・根室)
第14系 26°00′ 142°00′ 東京都(小笠原諸島)
第15系 26°00′ 127°30′ 沖縄県(那覇市・南西諸島北部)
第16系 26°00′ 124°00′ 沖縄県(宮古島・八重山・先島諸島)
第17系 26°00′ 131°00′ 沖縄県(奄美大島・喜界島・徳之島等)
第18系 20°00′ 136°00′ 東京都(沖ノ鳥島)
第19系 26°00′ 154°00′ 東京都(南鳥島)

適用地域は公共測量作業規程等に基づく概略です。詳細は国土地理院の告示を参照してください。


原点の座標値と「循環小数」問題

上の表で、第3・4・5・7・9・10系の原点経度は 10 進数では循環小数になります。

原点経度(度分) 10進数 実際の値
第3系 132°10′ 132.1666…° 132.1̄6̄
第4系 134°20′ 134.3333…° 134.3̄
第7系 137°10′ 137.1666…° 137.1̄6̄
第9系 139°50′ 139.8333…° 139.83̄
第10系 140°50′ 140.8333…° 140.83̄

GeoConverterPro の内部実装では、これらを 132.0 + 10.0/60.0 のように分数形式で定義しています。小数で書くと打ち切り誤差が生じるためです。この実装の詳細は「GeoCoreの高精度座標変換を支える設計思想」で解説しています。


どの系を選べばよいか——3つの選び方

1. Auto(自動判定)を使う

GeoConverterPro の変換画面・地図画面では、系番号を Auto に設定できます。現在の GPS 座標から最も近い原点を持つ系を自動判定し、「Auto(9系)」のように表示されます。

現在の GPS 緯度経度
  ↓ 各系原点への距離(経度は cos(lat) 補正あり)を計算
  ↓ 距離が最小の系番号を選択
  → 「Auto(9系)」と表示

⚠️ 境界付近に注意:Auto は原点への距離で判定するため、系の境界付近では正しい系番号にならない場合があります。系の境界付近では手動指定を使ってください。

2. 書類・台帳の系番号を確認する

測量成果書、建築確認申請書、地積測量図には系番号が明記されていることが多いです。「第◯系」または「座標系◯」の記載を確認して合わせてください。

3. 対象都道府県で判断する

早見表を参考に、現場の都道府県から判断できます。ただし都道府県をまたぐ案件や境界付近では複数の系が混在する可能性があるため、成果書の明記を優先してください。


X座標とY座標の方向

平面直角座標系では、座標軸の定義が一般的な地図と逆になっています。

方向 正の値
X座標 南北方向(原点の真北) 北方向
Y座標 東西方向(原点の真東) 東方向

原点より南・西に位置すると X・Y ともに負の値になります。例えば第9系(原点:東京湾付近)では、東京都心部の X は負(原点より南)、Y もわずかに負(原点より西)になることがあります。


適用範囲の制約

GeoConverterPro の座標変換は、日本国内の以下の範囲を想定しています。

項目 有効範囲
緯度 北緯 20° 〜 46°
経度 東経 120° 〜 154°

範囲外(海外・遠洋)では Auto 判定が正しく動作しません。手動で系番号を指定してください。


まとめ

やりたいこと 操作
とりあえず現場で変換したい Auto 設定を使う(境界付近に注意)
書類の X/Y を緯度経度に戻したい 書類に記載の系番号を手動指定
系番号が分からない 都道府県から早見表で判断

平面直角座標の X/Y を扱う際は、系番号の確認が精度確保の第一歩です。系番号を1つ間違えると数十〜数百km 規模のズレが生じます。


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